あなたは気づいたことがありますか?
“まだ好きじゃない”って思っていたのに、
実はもう、心は動いていたということに。
私は最近、そんな記憶を思い出していました。
連絡を取るようになったきっかけは、ほんの些細なことでした。
たまたま話しかけられて、気づいたらやりとりが続いていて。
夜、眠る前に「おやすみ」と送るのが、当たり前になっていて。
そのときの私は、まだ自分の気持ちに気づいていませんでした。
“仲の良い友達”のつもりで、
どこか冷静に接しているつもりでいたんです。
でも、ある日ふと、
その人からの返信が少し遅れただけで、
こんなにも胸がざわつく自分がいることに気がついてしまって。
あれ?
どうして、こんなに気になるんだろう。
どうして、他の人にはこんな気持ちにならないのに。
そう考え始めたとき、
もうすでに“好き”だったんだと思います。
恋って、いつも後から気づくものですよね。
「まだ大丈夫」って思っていたその時点で、
本当はもう、心はその人のことを考えてばかりで。
LINEの返信がくるたびに少し嬉しくなったり、
声のトーンを覚えてしまっていたり、
その人の好きなものを、無意識に知りたくなっていたり。
“好き”って言葉にする前の気持ちが、
たぶん一番、純粋で苦しくて、
でもちょっとだけ、愛おしいのかもしれません。
あなたも、そんなふうに誰かを想ったこと、ありますか?
まだ気づいていなかった、あの頃の自分の恋心。
あのときの“まだ好きじゃない”という言葉は、
きっと、心がそっと始まりを告げていた証だったのだと思います。
