あなたを好きになってから、ずっと私は止まったままだった。
誰かと笑っていても、心のどこかではあなたのことを考えていた。
もう会えなくなったあの日からも、毎日のようにあなたを思い出していた。
「もう終わった恋なのに」
「もう何も期待しちゃいけないのに」
そう自分に言い聞かせるたびに、余計に心が締め付けられた。
好きでいることが苦しくて、
でも好きじゃなくなることはもっと怖くて。
あんなにも大切だった気持ちを、簡単に忘れてしまえる自分になりたくなくて。
私は、ずっと立ち止まっていた。
でもね、ある日ふと気づいたんです。
あなたの事を考えながら泣いた夜よりも、
友達と何気なく笑い合った時間の方が、
心が穏やかで、あたたかかったって。
あなたを思い続けていた私は、
確かに純粋で、まっすぐで、、、
でも少しだけ、自分を見失っていたのかもしれない。
だから今日、私はこの恋に、さよならを言います。
あなたのことが好きだった。
世界で一番大好きだった。
その気持ちに嘘はないし、あなたに出会えたことを、後悔なんてしていない。
でももう、前を向きたい。
あなたじゃない誰かに、ときめいてもいいって思いたい。
新しい景色を、新しい気持ちで見てみたい。
そしていつか、今の私よりももっと幸せな私に出会いたい。
それはきっと、あなたに出会ったから思えたこと。
ありがとう。
たくさん泣いて、たくさん想って、たくさん苦しかったけど
全部、私の大切な時間です。
この恋に、さよなら。
そして、自分自身に「はじめまして」。
