誰かを好きになるって、こんなにも心が揺れるものなんだって、
あなたに出会って初めて知りました。
目が合うたびに、声を聞くたびに、私の世界が色づいていく。
あなたの一言、何気ない仕草、そのすべてが私の中で特別になっていく。
でも、それと同時に心の奥底ではずっとわかっていました。
「この恋は、叶わない。」
あなたには大切な人がいて、あなたの隣は私の居場所じゃない。
それでも、どうしてもこの気持ちを止められない。
諦めようとしても、ふとした瞬間にあなたのことを思い出してしまう。
街ですれ違う誰かの後ろ姿に、あなたを重ねてしまう。
まるで何かの呪いのように、、、
あなたの存在が私の中に刻まれてしまっているのです。
好きになってはいけなかった。
分かっていたはずなのに、どうしても気持ちは抑えきれなかった。
あなたが優しく笑うたびに、そのたびに希望が生まれてしまう。
でもその希望は、いつも静かに私を傷つけていく。
「もしも違う時間に出会っていたら」
「もしも私があの人だったら」
そんな『もしも』ばかりを考えてしまう。
現実ではどうにも出来ないことを、頭の中で何度も置き換えては、涙が溢れそうになる。
でもね、不思議なことにこの切なささえも、あなたがくれたものなら愛おしく思えてしまうの。
苦しくて涙の止まらない夜も、あなたを好きでいられるこの気持ちを捨てたくないと思ってしまう。
たとえこの恋が報われなくても、
たとえ一生、あなたの隣に立てなくても、
私は、あなたを好きになった自分を、後悔はしません。
だって、こんなにも誰かを本気で愛せたこと、
その気持ちは私にとって何よりも尊いから。
だから今日も、あなたの幸せを願っています。
私の知らないところで笑っていてもいい。
誰かの隣で手を繋いでいてもいい。
たくさん我慢をするから、、、
だから私には、あなたを好きでいさせてください。
