既読がつかないだけで、不安になったのは私のほうだった。

返信が来ない夜って、

どうしてこんなにも寂しく感じるんでしょうね。

たった一通のLINE。

別に、たいした内容じゃなかったのに。

「おつかれさま」って送っただけだったのに。

気づけばずっと、スマホを握りしめてて。

何度も何度も、通知を確認してしまってた。

“きっと忙しいだけ”

“充電切れてるのかも”

って、自分に言い聞かせながら。

でも、

本当はその言い訳のすべてが、

「返ってこなかったらどうしよう」っていう

不安の裏返しだったのかもしれません。

だって、

ほんの少し前までは、

あんなにすぐ返してくれたのに。

むしろ向こうから連絡をくれてたのに。

そんな小さな“変化”に気づいたとき、

わたしの心はざわつきはじめて。

勝手に沈んで、勝手に落ち込んで、

その理由をあなたに伝えることもできなくて。

「もっと余裕のある女でいたい」

そう思っていたのに。

現実の私はこんなに不安定で、

“ひとつの既読”に一喜一憂している。

ほんの数時間、返事がないだけ。

ただそれだけなのに、

“もう気持ちが冷めたのかな”とか、

“わたし、うざかったかな”とか、

いろんな想像ばかりが膨らんでいく。

ほんとは、

ただ「大丈夫だよ」って、

一言ほしかっただけなんです。

そんなことも、

言えないまま夜が明けて。

いつの間にか届いていた返信に、

ホッとしたような、

ちょっとだけ泣きたくなるような、

そんな気持ちになったのを、

あなたはきっと知らないんだろうな。

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